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イーサリアム 2.0:全体アーキテクチャ

· 約3分

The Merge が実施され、イーサリアムは順調に 2.0 に進んでいます。 コンセンサスアルゴリズムが PoS に切り替え、シャーディングも実装されるため、1.0 よりアーキテクチャが複雑になってきたので、整理してみました。

2022 年 12 月では、シャーディングまだ実装できていません

チェーンレベル

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イーサリアム 1.0 は1つのチェーンでしたが、2.0 は、複数のチェーンから構成されます。

  • ビーコンチェーン(Beacon Chain):コンセンサスレイヤー
    • コンセンサスの為に、シャードチェーンの次のブロックに対する投票を収集・検証などの処理を実行します。
  • シャードチェーン(Shard Chain):現時点では Etheeum Chain 1個しかないですが、今後シャーディングの実装ができていれば、複数(現在の設計では最大 64 個)できる
    • トランザクション(スマートコントラクトの関数呼び出しなど)は、シャードチェーンで実行します。

ブロック生成の詳細を知りたい場合、Ethereum 2.0: PoS の新しいブロック生成流れを整理してみた ご参照ください。

ネットワークレベル

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ネットワークには、ビーコンチェーンとシャードチェーンのクライアントを実行するサーバーがあります

  • ビーコンチェーンのクライアントを実行するサーバーは、バリデーターサーバー
  • シャードチェーンのクライアントを実行するサーバーは、今までのイーサリアム 1.0 の RPC サーバー

になります。

  • 詳細の流れは Ethereum 2.0: PoS の新しいブロック生成流れを整理してみた に書いていますが、バリデータサーバーは、スロット単位の委員会に割り振られて、そのスレットに対して、シャードチェーンのどのブロックが正しいかを投票します
  • オレンジ色は正常な正しい投票ですが、青色のような間違った投票があったり、Slot 102 と Slot 103 の委員会の中、投票を収集できなかったりすることもありえます。
    • 間違った投票を行ったり、投票しなかったりなど、「ちゃんと仕事していない」、または、「悪意な行為をした」などの場合は、内容に応じて罰則も設けられています。別途記事にまとめる予定です。

まとめ

イーサリアム 2.0 は、ビーコンチェーンを設けて、コンセンサスレイヤーとトランザクション実行レイヤーを分けることで、シャーディングの為のアーキテクチャができました。